fxトレードの過去検証の為に初心者にオススメの具体的な手法を2つ紹介

ここまで過去検証の必要性を説明してきました。

しかし、いざ過去検証をやってみようと思っても具体的にどのような手法を検証すればいいかもわからないと思います。

そこでこの記事では初心者の方でも分かりやすく、実践に取り入れやすい有名な手法を2つ紹介します。

手法①パーフェクトオーダー

パーフェクトオーダー(Perfect Order)とは、移動平均線がすべて順番通りに並び、価格もその上または下にある状態を指します。

たとえば、上昇トレンドのパーフェクトオーダーなら、

短期MA(例:5EMA) > 中期MA(例:100EMA) > 長期MA(例:200EMA)
そして、ローソク足はその上にある状態

逆に、下降トレンドならその順番が逆になります。

パーフェクトオーダー手法のメリット

なぜ多くの市場参加者が意識することが良いのか?

多くの市場参加者が意識している手法がメリットになる理由は、
集団心理が価格に影響を与えるから」です
(※ここマジで大切です)

FX市場は多数の参加者によって成り立っており、誰か一人の考えでは価格は動きません。
しかし、多くのトレーダーが同じ手法や条件を見て「買おう」「売ろう」と判断すれば、
その注文が集中し、実際に価格が動く大きな力になります。

パーフェクトオーダーのように広く知られている手法は、機関投資家やプロトレーダー、個人投資家を問わず、多くの市場参加者に意識されやすいです。

そのため、移動平均線が順番通りに並んだときに多くの人が「これは強いトレンドだ」と判断し、同じ方向にポジションを持つ傾向があります。
結果として、価格がその方向に動きやすくなり、トレンドが加速する可能性が高まります。

このように、「みんなが注目している手法」を使うことで、自分のトレードもその勢いに乗りやすくなります。初心者であっても、相場の大きな流れに沿ったトレードがしやすくなり、勝率や安定性の面で有利になるのです。

他にも

  • 市場の勢力が明白にわかるので相場の流れについていきやすい
  • 初心者にとっても視覚的に判断しやすくわかりやすい

などの、初心者にとってオススメの理由があります

使用するインジケーターの設定方法と使用する時間足

パーフェクトオーダー手法で使用するインジケーターは移動平均線ピボットです。

移動平均線(Moving Average)

移動平均線は、過去の価格の平均を線で表したインジケーターです。
例えば200MAは過去200本分の平均の価格を表した線ということです。
この線が相場の流れ(トレンド)を視覚的に教えてくれます。

移動平均線には主に以下のような種類があります

  1. 単純移動平均線(SMA):指定期間の価格を単純に平均したもの
  2. 加重移動平均線(WMA):最近の価格により重みを付けて計算したもの
  3. 指数移動平均線(EMA):より最近のデータに指数関数的に高い重みを与えるもの

しかし、それぞれの違いをしっかりと理解する必要はありません。
私は、初めて移動平均線を知った時にそれぞれの違いをしっかりと理解しようと取り組みました。
しかし、実際に過去検証をしてみても、大きな結果の違いを生むことはなかったです。
つまり、移動平均線の種類をしっかりと理解することは利益に直結しない、つまり
初心者にとって時間の無駄だと思うのでそれぞれを理解することは不要です。

なお、今回の手法ではSMAを使用します。
(理由は移動平均線の中で、SMAが最も使用されている移動平均線だからです)

短期・中期・長期の3本を使って、
それぞれが順番通りに並んでいるかどうかを確認することで、パーフェクトオーダーの状態を判断します。

例)上昇トレンドのパーフェクトオーダー

短期MA > 中期MA > 長期MA の順に並び、ローソク足もその上に位置

初心者でも、線の並びを見るだけでトレンドが強いかどうかが判断できるので、非常に扱いやすいインジケーターです。

ピボット(Pivot)

ピボットは、その日の相場の「基準価格」や「意識されやすい価格帯」を教えてくれるインジケーターです。

画像は4時間足に週足のピボットを表示させていますが
⭕️の箇所がピボットで反応している箇所です。

必ず反応しているわけではないが、反応しやすい事がわかると思います。

多くのプロトレーダーやAIアルゴリズムがこの価格を参考にして売買を判断するため、意識されやすく、反発やブレイクが起こりやすいポイントになります。

パーフェクトオーダーでトレンド方向が決まった後に、
どこで入るか」や「どこで利確・損切りするか」を考える際に、ピボットのラインがとても役立ちます。

初心者にとっても、「目に見える基準点がある」ことで
判断に迷いにくくなるという大きなメリットがあります。

トレードで使用する時間足について

パーフェクトオーダー手法では、特定の時間足を「これが正解」と決める必要はありません。

なぜなら、自分の生活リズムや性格、トレードに使える時間によって最適な時間足は異なるからです。

ライフスタイルおすすめの時間足トレードスタイル
忙しくて1日に数回しかチャートを見られない人4時間足・日足ゆったりしたスイングトレード
毎日数時間チャートを見る時間がある人1時間足・15分足デイトレード(短中期)
チャートに張りついて短期で何度もトレードしたい人5分足・1分足スキャルピング(超短期)

大事なのは、「自分に合った時間足を見つけて、その中でパーフェクトオーダーが出たときだけトレードする」という姿勢です。

どの時間足でも、移動平均線とピボットの考え方は共通なので、自分に合うスタイルで継続して学んでいきましょう。

【初心者向け】20SMA・75SMA・200SMAで狙うパーフェクトオーダー手法の解説

この記事では、20SMA・75SMA・200SMAの3本の移動平均線を使って、誰でも再現しやすいパーフェクトオーダーの手法をわかりやすく解説していきます。

トレンドの確認(環境認識)

まずは1時間足や4時間足のチャートで移動平均線の並びと傾きを分析します。上昇トレンドの場合、以下の条件がすべて揃っているか確認しましょう:

  • 20SMAが最上部に位置
  • その下に75SMAが配置
  • 200SMAが最下層
  • すべての移動平均線が明確な右肩上がり

この理想的な配列こそが「パーフェクトオーダー」です。
重要なのは流れに逆らわず、トレンド方向への押し目でのエントリーを狙うことです。

上記の画像の赤色の縦棒の箇所からパーフェクトオーダーが形成されていることがわかります。
ゴールドのこの形のチャートを加工して添付する。画像の加工についてはメモ帳に記載してある

押し目・戻りのタイミングを見極める

トトレンド相場でも価格は波動を描きながら進行します。

波動を描きながらというのは一直線に伸びるのではなく、
チャートが波打ちながら進んでいるということです。
この波の中で、一時的な調整である「押し目」を狙います。

特に注目すべきは価格が20SMA(短期線)に接近するシナリオです。20SMAは短期的な買い支えラインとして機能しやすく、反発が期待できるポイントです。

以下のような反転シグナルが現れたらエントリーのチャンスです:

  • 陽線の包み足パターン
  • ピンバー形成
  • 明確な安値切り上げ

時には価格が75SMA付近まで調整するケースもありますが、そのような場合はより慎重な分析が必要となります。

例:
画像の赤色縦棒以降の⭕️の箇所で反発しているのがわかると思います。


ピボットポイントを使って根拠を強化

押し目候補となるエリアにピボットポイント(PラインやS1などのサポートライン)が重なると、反発の信頼性が大幅に向上します。

ピボットの画像を確認

高確率エントリーポイントの特徴は以下の3つの条件が重なる状況です

  • 価格が20SMAまたは75SMAに接触
  • その価格水準にピボットラインが位置している
  • ローソク足に明確な反転シグナルが出現

複数のテクニカル要素が重なるポイントを狙うことで、
感覚的ではなく、ルールを言語化しやすいトレードが可能になります。


エントリーと決済のタイミング

エントリー戦略

反発を示すローソク足パターン(陽線包み足やピンバーなど)が確定したら、
次の足の始まりでエントリーします。

このとき、移動平均線の並びが上記で説明したようになっていることをを再確認してください。

リスク管理と損切り設定

損切りポイントは「反発の前提が崩れる水準」に設定します。
(エントリーの根拠の根拠にした価格を下回った価格)

  • 押し目の安値を下回る位置(上昇トレンドの場合)
  • または反発シグナルとなったローソク足の安値直下

例えば1時間20MAのピンバーを根拠にエントリーした場合はそのピンバーの安値に損切りを設定します。(画像を添付する)

明確な損切り基準を持つことで、
感情に左右されない一貫したリスク管理が実現します。

利益確定の戦略

損切りの価格を決定したら利益確定の価格を決めましょう。

利確ポイントとして活用できる目標水準は次の通りです。

  • ピボットのR1やR2などのレジスタンスライン
  • 直近の高値水準
  • トレンド弱化シグナル(長い上ヒゲの連続など)の出現時

トレードに慣れてきたらポジションの一部を先に利確し、残りを伸ばす分割決済戦略やMA沿って利益を伸ばす戦略など取り入れることが有効です。

損切り価格をずらすことはトレードにおいて御法度ですが、
利確についてはできる限り利益を伸ばす戦略が有効になります。

しかし、自分の手法を固めるためには手法を数値化する必要があるので、
慣れるまでは損切りと利確を固定することで自分の手法が早く固まります。
まずは、先に決めた利確と損切りのままで検証を進めていきましょう。


この手法のメリット

  • トレンドに順応する順張り手法であり、再現性と一貫性が高い
  • 移動平均線という視覚的なツールでトレンドを判断できるため初心者にも取り組みやすい
  • ピボットポイントの併用でエントリーポイントの精度が向上
  • 主観や感情ではなく、客観的な根拠に基づいた取引が可能

まとめ

「20SMA・75SMA・200SMA」を活用したパーフェクトオーダー手法は、初心者でも実践しやすく、同時にトレンドフォローの本質を捉えた戦略です。

移動平均線の配列でトレンドの強さを判断し、ピボットポイントとローソク足の反応を組み合わせて押し目を特定することで、安定したパフォーマンスを目指せます。

最初のステップとしては、過去のチャートで十分に検証を行い、自分の取引スタイルに合ったパターンとルールを確立していくことが上達への最短ルートです。ぜひあなたのトレーディングシステムに取り入れてみてください。

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